
この本を読もうと思ったのは読書感想文コンクールの課題図書だったからで、「音楽」が関
係しているからです。
表紙からも、優しそう、温かそうな感じが伝わってきました。
主人公の父は牧師、母は元ピアニストという環境で、幼い頃からオルガンに慣れ親しんで
きました。
しかし、小学4年生のとき母が父と離婚して、ドイツ人のオルガンの先生とドイツへ行って
しまいました。主人公を置いて、です。
それから、主人公はオルガンを弾くことにためらいを持つようになりました。
それはきっと、オルガンとオルガンが上手だった母を重ねていたんだと思います。
ある日、文化祭で母が愛したメシアンの曲を弾くことになります。
その曲を選んだのも、嫌っている母が心のどこかにいるからだと思いました。
しかし、メシアンは難しく、なかなか進みませんでした。
周りから見れば、うまく弾けているようでも、自分自身はちゃんと弾けていないことを知って
いたのです。
外にある規範に合わせて自分を失くしているように言われる父親と、自分の音楽がないの
に外には受け容れられる演奏ができる息子は似ているのかもしれません。
そして当日、主人公は結局メシアンを弾くことはありませんでした。
主人公は、自分の納得のいったメシアンを弾きたかったのだと思います。
そして、クリスマス・コンサートでもう一度メシアンを弾くことになります。
今度は、メシアンについて詳しくしらべることによって、どういう感情が曲のなかに入ってい
るかを考えました。
さらに、パイプオルガンでクリスマス・コンサートの前日にリハーサルすることになりました
。
本物のパイプオルガンで弾くメシアンはどこかいつもと違って聞えました。
まるで、天から銀色でピカピカ光るものが降ってきたように、主人公が弾く音色がホール全
体に響きわたりました。
主人公は、まるで母に心を許したようでした。
クリスマス・コンサートで成功したら、母と会ってもう一度仲良くなってほしいです。
そしていつまでも仲良く暮らしてほしいなと思いました。
本がどんどん読める本---ビルマの竪琴---坊ちゃん---マスターの教え---ヘレンケラー
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